インフルエンザワクチンについて

 インフルエンザは毎年冬になると必ず流行するかぜの親玉のようなものです。
 毎年、国民の5〜10%もの人が罹患すると言われています。健康な人でもインフルエンザに罹ると、2〜3日寝込んだり、熱が下がっても1週間くらい体調が戻らなかったりして、日頃の社会活動が阻害されます。また、中には重症化して、肺炎や気管支炎などおこし、脳炎、脳症などで死亡するようなこともあります。
 このようなことにならない為の最も良い方法は、ワクチンで予防する事です。もちろんワクチンを受けていても、インフルエンザに100%罹らないとはいえません。しかし、インフルエンザで脳症になったり死亡した方で、ワクチンを受けていた方はいないといわれています。
 インフルエンザワクチンの副反応はほとんどありません。他の予防接種と比べても、安全性の高いワクチンといえます。
 現在はインフルエンザワクチンの接種は任意接種になっていますので、御自分の意思で接種を決めなければいけません。できれば、ワクチン接種を受ける事をおすすめします。

特に接種をおすすめする対象者
1. これまでに一度もインフルエンザに罹った事のない人は、免疫がないので、インフルエンザに感染すると発症することが必至と思われます。つまり、乳幼児は発症しやすいという事ですので、接種する事をおすすめします。
2. 社会活動から遠ざかってしまい、インフルエンザウイルスに感染する機会が減って、免疫の更新が行われなかった人、つまり高齢者、特に施設に長期に入所している方は接種する事をおすすめします。
3. さまざまの慢性の基礎疾患をもっていて、抵抗力が弱い人も発症する可能性が高く、重症化する事も考えられますので、接種をおすすめします。