特定健康診査で受ける検査内容について

 これまでの基本健康診査とは若干内容に変更があります。しかし、市町村国保では、これまでの住民健診から内容が減る事で、受診者の中に不満が出ることが懸念されると考え、これまでと健診から削られた検査についても全員に行う場合もあります。それぞれの保険者にご確認下さい。

基本的な健診の項目:全ての対象者が受診しなければならない項目です。

項目 内容
既往歴の調査 健康に関わる生活習慣や、これまでの内服治療の状況や喫煙習慣の状況について質問票等を使って調査します。
理学的検査 自覚症状及び他覚症状の有無を調べる検査です。身体の診察をします。
身体測定 身長、体重及び腹囲の測定をします。腹囲測定は、内臓脂肪の量を予測する為に行うもので、厚生労働大臣が定めた基準によって医師が必要でないと認める時は、省略しても良い事になっています。
BMIの測定 BMI=体重(Kg)÷身長(m)の2乗の計算で算出します。
血圧の測定 基本的には2回測定しその平均を報告することになっています。(状況によって1回も可)
肝機能検査 血液検査項目で、AST、ALT、γ-GTPの値で評価します。
血中脂質検査 血液検査項目で、中性脂肪、HDLコレステロール(善玉)、LDLコレステロール(悪玉)の値で評価します。
血糖検査 血液検査項目で、空腹時血糖又はヘモグロビンA1cの値で評価します。
尿検査 尿中の糖及び蛋白の有無をみます。

詳細な健診の項目:医師の判断により受診しなければならない項目です。これまでの基本健康診査では、全員が受けていた検査が、医師の判断により実施する項目になっています。

追加項目 実施できる条件
貧血検査(ヘマトクリット値、血色素量及び赤血球数の測定) 以前に貧血になった事のある方又は視診等で貧血が疑われる方。
心電図検査、眼底検査 決められた基準に該当した方。

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