ステップ4
○服薬中の者については、医療保険者による特定保健指導の対象としない。
 (理由)
 ○継続的に医療機関を受診しており、栄養、運動等を含めた必要な保健指導については、医療機関において継続的な医学的管理の一環として行われることが適当であるため。
 (参考)
 ○特定保健指導とは別に、医療保険者が、生活習慣病の有病者・予備群を減少させるために、必要と判断した場合には、主治医の依頼又は、了解の下に、保健指導を行うことができる。
 ○市町村の一般衛生部門においては、主治医の依頼又は、了解の下に、医療保険者と連携し、健診データ・レセプトデータ等に基づき、必要に応じて、服薬中の住民に対する保健指導を行う。
○前期高齢者(65歳以上75歳未満)については、積極的支援の対象となった場合でも動機づけ支援とする。 
 (理由)
 @予防効果が多く期待できる65歳までに、特定保健指導が既に行われてきていると考えられること、
 A日常生活動作能力、運動機能等を踏まえ、QOLの低下に配慮した生活習慣の改善が重要であること等

ステップ3 ○ステップ1、2から保健指導対象者をグループ分け

(1)の場合     @〜Cのリスクのうち
             追加リスクが   2以上の対象者は積極的支援レベル
                        1の対象者は動機づけ支援レベル
                        0の対象者は情報提供レベル           とする。
(2)の場合     @〜Cのリスクのうち
             追加リスクが   3以上の対象者は積極的支援レベル
                        1又は2の対象者は動機づけ支援レベル
                        0の対象者は情報提供レベル           とする。

ステップ2

@血糖
a 空腹時血糖100mg/dl以上又はbHbA1cの場合5.2%以上又はc薬剤治療を受けている場合(質問票より)
A脂質
a 中性脂肪150mg/dl以上又はb HDLコレステロール40mg/dl未満又はc 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
B血圧
a 収縮期血圧130mmHg以上又はb 拡張期血圧85mmHg以上又はc 薬剤治療を受けている場合(質問票より)
C質問票喫煙歴あり(@からBのリスクが1つ以上の場合にのみカウント)

ステップ1  ○内臓脂肪蓄積に着目してリスクを判定

・腹囲M≧85cm、F≧90cm→(1)
・腹囲M<85cm、F<90cmかつBMI≧25 →(2)

階層化とは

 階層化とは、特定健診を受診した方をその結果から、特定保健指導が必要な方(2段階)、今回は特定保健指導は必要ない方に分ける事を言います。
具体的には次の3つのレベルに分けます。

@情報提供レベル:結果を説明し、今後の健康維持・増進の為の情報を提供します。

A動機付け支援:メタボリックシンドローム予備群と考え、生活習慣の改善等により今後メタボリックシンドロームに進展しないよう、支援する必要があると判断された方です。必ず保健指導を受けましょう。

B積極的支援:メタボリックシンドローム該当者か、予備群でもリスクが高い方です。動機付け支援よりも細かい指導を行い、生活習慣の改善の為の行動計画を作成します。動脈硬化性の心臓血管病を起さないように努力しましょう。これまでの間違った生活習慣を改善するには自分の行動を変えることが必要です。

階層化の実際

 ちょっと難しいですが、どの様にして階層化するかを下に示します。特定健診を受けると、下のルールに従って自動的に階層化が行われ、受診した皆さんに、結果が知らされる事になります。



















































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